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デリケートゾーンに黒ずみが起こる原因はなぜ?
デリケートゾーンは目の上の瞼(まぶた)よりも皮膚が薄いため他の部位に比べて最も黒ずみやすい部分となります。
最近は、陰部の黒ずみに悩む女性がとても多く、黒ずみを食い止めるためにはどうしたらよいのか?を考えているうちに手遅れになってしまっている方も多くいます。
多くの女性がデリケートゾーンの黒ずみの原因として初めに思いつくのはこの3つ。
- 性行為のしすぎ
- オナニーのしすぎ
- 石鹸で洗いすぎ
しかし、このようなことは黒ずみとはほとんど関係していません。
黒ずみになってしまう原因は主にこの6つなんです!
- メラニン色素沈着
- 刺激や摩擦、下着などの圧迫
- ターンオーバーの乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 妊娠や出産
- 加齢による衰え
では、1~6のことが具体的にどのように原因となっているのか?を詳しく見てみましょう。
メラニンで色素沈着が起きると黒ずみが発生する
メラニンという言葉を聞いたことはありますか?メラニンという色素は黒ずみと大きく関係しています。
メラニン色素は顔や手や足など、全身の肌の奥に存在しています。全身の中でも特にデリケートゾーンはメラニンの働きが活発なため、紫外線や摩擦、締め付けなどの刺激により黒ずみ(色素沈着)が発生しやすい部位となります。
「乳首や陰部などのデリケートゾーンは下着やブラジャー、衣類に保護されているのに紫外線で黒ずんでしまうことはありえないでしょ!」
このように思う方も多いのですが、実は紫外線は衣類を通してお肌に吸収されてしまいます。
乳首や陰部も多少なりとも紫外線を受けているんです。さらにブラジャーや下着のこすれも重なり、メラニン色素が多く発生してしまいその結果黒ずみとなってしまうんです。
メラニンとは?簡単に解説!
メラニンと聞くと” シミの原因 ”といった悪い印象を持つ方が多いのですが、実はメラニンは体に絶対に必要な色素となります。お肌が強い紫外線を受けたときに、火傷したり水ぶくれになったり、皮膚癌になってしまうことを防ぐためにメラニン色素は働いてくれています。
メラニン色素がないと、夏にちょっと外を歩いただけで皮膚が火傷してしまい大変なことになってしまうんです。また、擦れなどによる刺激からもお肌を守るためにメラニン色素が発生する仕組みとなっています。
デリケートゾーンの黒ずみは、顔にシミができることと同じで、紫外線・締め付け・摩擦などの外部刺激を受けることで肌を守るためにメラノサイトからメラニン色素を大量に放出することで黒ずむメカニズムとなっています。
最近では、自宅で手軽に行える家庭用脱毛器や美容サロンによるフラッシュ脱毛を行う女性が多くなりました。しかし、肌は強い光に対してメラニンを濃くします。特に敏感な肌質の方は影響を受けやすく、すぐに黒ずみになってしまうこともあります。
下着による摩擦や圧迫・カミソリによる刺激が黒ずみの原因になる
摩擦やメラニンで黒ずみが発生するのですが、私生活の中で具体的にどのようなことが黒ずみを悪化させているのかを見ていきましょう。
下着・ブラジャーによる摩擦や圧迫
下着やショーツによる擦れ、ナプキンによる摩擦や刺激の積み重ねで炎症を起こし黒ずむことがあります。
特にデリケートゾーンは化学繊維を使った下着や身体に密着するジーンズなどの着用で刺激を受けることが多く、知らず知らずのうちに皮膚へダメージを与えてしまっています。
ゴムの締め付けが強い下着や、極度にきついデニムなどを着用することも黒ずみの原因となってしまいます。
皮膚が圧迫されてしまい腰回りや脚の付け根(Vライン)の皮膚へ刺激を与え続けている結果、肌を守るためにメラノサイトがメラニンを生成し、時間とともに黒ずみになっていきます。
座ることが多い場合も同じです。お尻や特定の部分に圧迫を受けやく、皮膚が身を守るために角層を分厚くし角質肥厚(かくしつひこう)により角質が分厚くなってしまい、結果的に黒ずみが発生してしまいます。
顔の皮膚と同じように、細胞の代謝が低下することにより古い角質が蓄積され黒ずみになってしまうんです。
私生活で黒ずみを悪化させないためにも、正しい下着選びを行うことが重要となります。きつい下着やナイロン製の下着、ポリエステルなどの化学繊維で作られている下着は避け、綿100%やオーガニックコットンやシルク素材などを選ぶように心がけましょう!
また、陰部の不潔もよくありませんので、なるべく下着やショーツをこまめに取り換えて清潔に保つようにしてください。
カミソリでのケアによる刺激
カミソリやシェーバー、除毛クリームなどでの陰毛処理はお肌に大きなダメージを与えてしまいます。
また、肌から毛を剃る・抜くなどするとどうしても皮膚表面や毛穴周りの細胞は傷ついてしまいます。この積み重ねで、どんどん陰部の黒ずみは頑固になってしまうのです。
さらにカミソリで剃る場合には、毛の断面が斜めにカットされてしまうため、チクチクする原因となってしまいます。このような状態になってしまうと皮膚を刺激し肌荒れをおこしてしまいます。
カミソリで陰毛を処理した後にニキビのような赤いポツポツができてしまったという方も多いのではないでしょうか?このようなことを繰り返すと頑固な黒ずみとなってしまうんです。
なるべくアンダーヘア(陰毛)のお手入れは、ヒートカッターや電気シェーバー、脱毛サロンやクリニックで行うことをおすすめします。
洗いすぎや擦りすぎ
紫外線や、肌に合わない化粧品や衣類、質の悪いナプキンやトイレットペーパー、股ずれなど日常生活の中に黒ずみの原因が潜んでいますが、ゴシゴシと洗ってしまうことで、さらなる摩擦刺激を与えて黒ずみを悪化させてしまいます。
デリケートゾーンの洗いすぎは膣内のデーテルライン桿菌(かんきん)という体に良い菌も洗い流してしまい、臭いやかゆみがまで悪化してしまう原因でもあります。膣内は洗わず、デリケートゾーンのVIOラインも丁寧に優しく洗うように心がけましょう。
ターンオーバー(新陳代謝)の低下や乱れでの黒ずみ
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことで表皮の生まれ変わりのことを指しています。約28日間かけて古い肌から新しい肌細胞へ生まれ変わります。古い肌細胞は角質となり自然と剥がれ落ちていくのが正常なターンオーバーです。
紫外線や外部刺激によりメラニンが生成されメラニン色素で黒ずんでしまったお肌も通常であれば時間をかけてゆっくりと元の肌色へと戻ります。
しかし、くすみ・シミとなり黒ずんだ状態でもとに戻らないケースもあります。これは肌の新陳代謝の乱れや低下により、古い角質が剥がれ落ちなくなったり、色素沈着が発生しシミや黒ずみが残ってしまった状態です。つまり皮膚の活性化(ターンオーバー)が正常に行われなかったということです。
ターンオーバーは加齢で低下
ターンオーバーの働きは年齢とともに低下していきます。とくに40代~50代の女性はターンオーバーが著しく低下し、少し紫外線に当たるだけでシミやくすみなどがすぐに発生してしまいます。
アトピーも黒ずみと関係している
アトピーといった敏感肌もデリケートゾーンの黒ずみの大きな原因になっている場合があるのです。
皮膚の炎症により保湿できなくなり、乾燥してかゆみを引き起こし掻き壊してしまい、肌に傷がついてメラニンの色素沈着の進行を早めてしまうからです。乾燥肌により肌のバリア機能が失われ、皮膚を守る為に角質が厚くなることも考えられます。
このような慢性的な皮膚疾患(アトピー)を持つ方は、お肌がカサカサに乾燥するためとても痒く、血が出るまで掻いてしまいます。そうならないためにも、まずはお医者さんに薬を処方してもらい、お肌全体の角質細胞を壊さないように努めることが黒ずみを予防するために非常に重要となります。
ホルモンバランス(女性ホルモン)と黒ずみの関係
ホルモンバランスが崩れるとデリケートゾーンの黒ずみを悪化させてしまいます。
- 食生活の乱れ
- 不規則な生活習慣
- ストレス
このようなことが日常的に繰り返されているとホルモンバランスが乱れてしまいます。女性ホルモンバランスの乱れは肌のターンオーバーが正常にできなくなることにも繋がります。
ホルモンバランスが乱れるとデリケートゾーンのの黒ずみだけでなく次のような症状まで引き起こす可能性があります。
- 『生理不順』
- 『膣のかゆみ』
- 『疲れ』
生活習慣では十分な睡眠を心がけ栄養のバランスがとれた食事をとり、ストレスを溜めないことが黒ずみ予防や美肌づくりには重要です。
また、女性ホルモンには大きく分けて2つエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲストロン(黄体ホルモン)があります。この2つのホルモンの働きにより、約28日周期の月経(生理の)が来るようになっています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
お肌の新陳代謝を促す・女性らしい体つくりをする・皮脂の分泌を抑制する・皮膚に水分を蓄え角質化を防ぐ働きをしているホルモンです。
プロゲストロン(黄体ホルモン)
妊娠に備える・メラニン細胞の働きが活発になる・皮脂の分泌を活発化させる(結果としてニキビや角栓となる)
加齢による代謝の衰えが原因で黒ずみがひどくなる
30代を超えると加齢によってターンオーバー(新陳代謝)や血行が衰えて肌は黒ずみやすくなります。部位によって若干、異なりますが、通常の肌は約28日周期で細胞が生まれ変わります。
それが、30代後半あたりから肌の周期(ターンオーバー)が徐々に遅れ始め、50代では2~3週間ほど遅れてきます。30代を超えて、黒ずみが悪化するといった症状もこれが原因です。デリケートゾーンだけでなく、膝や肘、お尻などの部位も黒ずみが徐々に悪化してきます。
デリケートゾーンの黒ずみQ&A
妊娠や出産でデリケートゾーンが黒ずむって本当?
妊娠や出産による黒ずみが起きる場合があります。通常の肌の黒ずみの原因は、外部刺激から肌を守ろうと、メラニン生成が活発になりメラニン色素が蓄積していくことなのですが、妊娠時は『母体が出産に備えて肌を守るためにメラニン生成が活発化する』ことが黒ずみの原因です。
そのため、皮膚全体のターンオーバーも乱れ、特定部位だけでなく、デリケートゾーンを含め、脇や乳首・乳輪までもが黒ずみます。産後はターンオーバーも元の状態に戻り、黒ずみは徐々に薄くなっていきますが、デリケートゾーン(外陰部)だけは、出産の為に多くの肌ダメージを受けているため薄くなりにくく、軽度の色素沈着が残りやすいです。
平均的な黒ずみはどのくらい?
日本人の黒ずみは多くの方が茶色~赤褐色(赤茶)となります。黒ずみがひどい方は非常に濃い紫色程度です。メラニン色素は遺伝や人種そして年齢によって違います。
白人の方はメラニン色素が薄く、黒人の方は最も濃くなります。日本人(黄色人種)はその中間となります。日本人は色素沈着が起こりやすいとも言われ、多くの方が黒ずみに悩んでいます。デリケートゾーンや乳首が黒くて綺麗なピンク色じゃないからといって性体験が多いというのは都市伝説ですので真に受けず、正しい黒ずみ対策で黒ずみを改善することをおすすめします。
黒ずみやすい部位はどこ?
デリケートゾーン以外にも黒ずみやすい部位が6ヵ所あります。
・乳首
・脇
・足の付根、太もも内側、膝、くるぶし
・バストアンダー
・顔
スポーツや軽いジョギング・性行為での陰毛や皮膚同士の擦れで摩擦を起こし黒ずみができやすく、皮膚が薄いところだとスキンケアや脱毛などで刺激を受け、メラニンが放出され黒ずみやシミの原因にもなります。特に下半身に脂肪がついている方は皮膚が擦れあい黒ずみやすい傾向にあります。
デリケートゾーンの黒ずみのケアを大事にしよう!
なかなか相談しずらい部位なだけに、解決しづらい悩みだと思います。日頃のケアには効果が出るまで時間もかかるし面倒ですが放っておくと更にデリケートゾーンは黒ずみます。
一人で考えすぎず自分と当てはまる黒ずみの原因を知り、それにあった対策や予防法を進めていきましょう。焦らないでゆっくりと続けることが大事です。
デリケートゾーンは顔などと違って、お手入れをする習慣がないので黒ずみに気づきにくいとは思いますが、黒ずみの原因であるメラニンの増加を防ぐためにも肌に良い下着に変えてみたり、肌のターンオーバーを促す生活習慣や食生活を心がけ、保湿や正しいケア方法をすることによって肌を本来の色に戻すということを忘れずやっていきましょう。
当サイトでは、デリケートゾーン黒ずみクリームを使って美白ケアすることをおすすめしてます。
自宅ではなく医療機関でしっかりと早く治したい!って方は、デリケートゾーンの黒ずみを美容皮膚科で治療する方法をご覧ください。