普段から自転車を利用している女性の方にとって大きな悩みの種となるのが、お尻や股の部分に出来てしまう黒ずみです。
自転車のサドル部分は摩擦や体重による負荷が発生しやすく、汗による蒸れなども合わさって肌へのダメージが溜まりやすくなってしまいます。通勤や子どもの送り迎えなど、毎日の生活に欠かせない自転車だからこそ、しっかりとした対処法を知って黒ずみを防ぎましょう。
目次
そもそも自転車とお尻や股の黒ずみはどう関係してるの?
もともと肌を保護してくれる角質層が薄く、日常生活の中でも負担が大きいお尻や股といった部分は、黒ずみのトラブルが起こりやすい場所として知られています。
黒ずみが出来てしまう最大の要因は、肌が刺激を受けることによってメラノサイトが活発に働き、メラニンが大量につくられてしまうことにあります。自転車のサドルの形は、お尻や股の部分に刺激を与えやすい造りとなっているため、黒ずみの原因となりやすいのです。
特に自転車を漕ぐことによって起こる摩擦は肌へのダメージが大きいとされています。
その他にもサドル部分の狭い面積に体重が集中してしまうことによる圧迫、段差やデコボコした道を 走ることによって起こる振動なども肌への強い刺激となっています。
汗によって蒸れてしまったり、冬の時期は過度に乾燥してしまうことで肌を守る能力が低下していることも原因のひとつでしょう。このように、自転車に乗ることによって黒ずみに繋がる様々な原因が複雑に発生してしまっているのです。
黒ずみ予防には負担の少ない乗り方をすることが大切!
自転車に乗る以上、摩擦の発生や肌への負担を完全になくすことは出来ません。自転車による黒ずみへの対処法として最も大切なのは、いかに肌へのダメージを少なくするかということです。
そのためにもまずは、自転車の正しい乗り方を心がけるようにしましょう。自転車の間違った乗り方として多いのが、サドルの高さをきちんと調節していないことです。自転車を家族共用で使っている方などは特に気をつける必要があります。
サドルの高さが自分の身長や体格に適していない場合、自転車を安定させて走らせることができなくなるだけではなく、お尻への負担も大きくなってしまいます。サドルに乗ったまま足を伸ばした時に、しっかりと両足の底を地面につけられるように、サドルの高さを調整しておきましょう。
また、自転車に乗る時はサドルの後部に体重を乗せるようにすることが大事です。面積が広い部分に体を乗せることで、お尻への強い圧力を避けることができるようになります。さらにお尻への圧力や衝撃をさらに軽減させたいという場合には、サドルそのものに工夫を加えてみるのもいいでしょう。
固い素材のままでは段差を下りた時などの衝撃が強くなってしまうため、クッション性の高いサドルに変えてみたり、サドルの上にカバーをかけることでダメージをある程度抑えることができます。
自転車に乗る時の服装選び
乗り方だけではなく、自転車に乗る時の服装も肌へのダメージに大きく影響します。デニムパンツなどの服装は、お尻や太ももに強い圧力をかけてしまうため注意が必要です。長時間の自転車を利用する場合は、運動に適した服装を選んで出かけるようにしましょう。
駅までの通勤や買い物などの短い距離の移動の場合でも、肌に密着した服装は内部を蒸れやすくしてしまい、肌の状態を悪くしてしまいます。特に気温の高い夏の時期などは、通気性を良くするためにもある程度ゆとりのある服装を選んだ方が良いでしょう。
動きやすい服装であれば、もしもの時にも怪我をしにくくなります。摩擦によるダメージを抑えるためには、身につける下着にも注意する必要があります。自分の肌に合っていない素材やサイズの下着は、摩擦によるダメージをさらに大きくさせてしまいます。
中でもナイロンなどの化学繊維のものは摩擦による刺激を強くしやすいとされています。下着はお尻や股といった部分に直接触れているものなので、自転車に乗る時だけではなく普段の生活においても重要なものになります。黒ずみを防ぎたい場合は好みや値段だけで決めるのではなく、機能性や素材を重視して購入するようにしましょう。
自転車の摩擦を少なくして黒ずみを予防する方法
普段の生活の一部として利用しているだけでも肌への負担となりやすい自転車ですが、自転車をスポーツとして長時間乗りこなしているロードレーサーの方などにとって、自転車による摩擦はより過酷なものとなっています。
彼らロードレーサーが肌への負担を抑えるために使っているのが摩擦皮膚保護クリームというスポーツ用のスキンケア用品です。
海外ではシャーミークリームとも呼ばれており、摩擦による黒ずみが防げるのはもちろん、皮膚表面の傷や痛みなども軽減することができるという効果があります。
摩擦皮膚保護クリームは、スポーツ用品店やネットショップなどでも気軽に購入することが出来ますが、ボディクリームを塗ってみるだけでもある程度の効果があるので、摩擦がどうしても気になるという方は一度試してみると良いかもしれません。
クリーム以外にも、自転車を長時間利用している方やサイクリングを趣味としている方などは お尻パッドを使うという方法があります。サドルとお尻の間にパッドをはさむことで、摩擦や振動を大きく軽減させることができ、レーサーパンツと合わせることでより効果を発揮してく れます。
お尻への負担や黒ずみを気にせずに思いっきり自転車を楽しみたいという方は、ぜひ自分に合った道具を揃えてみてください。
自転車で出来てしまったお尻や股の黒ずみを消すためには?
黒ずみを消すにはまず、古くなっている角質を取り除く必要があります。ターンオーバーと呼ばれる肌の新陳代謝が正常であれば、自然と新しい皮膚がつくられていき、きれいな状態に戻ってくれますが、生活の中でのストレスや疲れなどによってうまく修復活動が進んでくれないこともあります。
肌に優しい生活習慣を心がけるようにして、無理ない保湿と美白ケアを行っていくことが大切です。
●まとめ
今回は自転車に乗ることで発生してしまう、お尻や股の部分の黒ずみの原因や対処法についてご紹介してきました。肌へのダメージや体への負担が大きいとされる自転車ですが、移動をするにはとても便利で生活においてはどうしても欠かせない道具ですよね。
黒ずみのせいで自転車に乗ることが嫌になってしまうということにならないためにも、しっかりとした方法で予防をして、楽しい毎日を過ごしましょう。